高齢ママ育児奮闘中!~毎日カレーじゃだめですか?

子育て奮闘中で、毎日本当に思い通りなんていかず何とかして~な毎日です

いざ出産~無痛分娩でも生むって大変!<7>

手術室に入って簡単に説明を受けて、また硬膜外麻酔を再度する。

無痛分娩でやってるから、もう麻酔はいらないと思っていたが

する位置が違うらしい。

過去に一度全身麻酔での手術を受けたことがあるが

部分麻酔での手術は初めてだ。

緊張しながら、麻酔を受けてまたあおむけになった。

下半身は覆いのようなものがかけられているため、こちらからは

様子を知ることはできない。

産婦人科医3名での体制でいざ手術が始まった。

主に主治医と補佐の先生が手術を行い

もう一人は麻酔の管理をしながら、説明をしてくれている。

ごそごそ、おなかのあたりで何かしている気配を感じているが

なぜかすごく寒い。クーラー効いているのかなと思いながら

変に興奮しているのか頭が半分パニックを起こしているようだ。

「もうすぐ産まれるよ」

麻酔管理の先生が言った。

手術を初めて10分余り、もう?

1時間かかるのでは?

と思っていたら

「おめでとうございます、産まれました」

との声が。

産まれたの?あんなに苦労したのに、あっさり産まれたの?

半信半疑の中、目の前に息子が連れてこられた。

ついに、息子あーたんと対面した。

浮腫んで真っ赤な顔をしている、泣いてる、無事だった。

よかった!!

「じゃあ、健康状態チェックしてきますね」

助産師さん。

「このまま、後産の処理が40分くらいあるけど全身麻酔にできるけどどうする?」

と聞かれ、あまり回らない頭でどういうことですか?と聞いた。

「後で、もう一度息子さんを連れてこれるけど全身麻酔じゃ

意識がないから」

「大丈夫です、このまま続けてください」

余りに一瞬だったのでもう一度会いたい、そう思った。

「じゃあ、もう少し頑張ろうね」

と言われ目を閉じる。

よかった、本当に無事に産まれてきてくれた。

ちゃんと産めないのじゃないかと心配したけど無事に産まれてきた!

喜びがこみ上げる。

そうこうしている間も先生の必死の処置が続いている。

帝王切開は時間との勝負だそうだ。

この間にたくさん子宮筋腫があったようなのだが

その処置も行ってくれた。

手術が進むにつれ歯の根が合わなくなりガチガチと震え始める。

興奮しているせいか寒さはもう感じなのだが、腕もぶるぶる震え始めている。

その間にあーたんがもう一度連れてこられた。

身長や体重、その他の様子など問題ないことが告げられる。

あーたんは白いタオル地の産着に、白い帽子をかぶってる。

なんか、ちょっと変だけど。ちゃんと生きてる。

動いてる、産まれてきてくれてありがとう。

たくさんの母親が思う言葉が素直に出てきた。

「もう少しだからね」

と言われて処理が全部済んだときは自分でまともに話せないほど体が

震えていた。

後々知ったのだが麻酔の影響体温が下がりでそういうことが起こるらしい。後で湯たんぽとか毛布とかですごい勢いで暖められた。

手術も無事に終わりストレッチャーにまた乗せられ

病室へと移動する中、夫と対面した。

「お疲れさま、あーたん見たよ。

途中まで出かかってたせいか頭の形が変だった(笑」

半分涙目の夫をみてホッとした。

「かわいかった?」

「うん、すごいかわいかった。感動して泣きそうになったよ」

「泣けばよかったのに」

「そうだね」

そんな会話をした記憶がある。

病室に入ると看護師さんがやってきた。

「おめでとうございます、かわいい男の子でしたね」

「ありがとうございます、男の子と聞いてたのに違ったらどうしようと思ってたからよかったです」

「大丈夫、ちゃんとついてましたよ。本当に大変でしたね」

うん、大変だったな。疲れたけど本当によかった。

「あんまり、帝王切開の手術後に出ないんですが

先生が大変な出産だったからゆっくり休んでもらってください

とのことで睡眠薬が出ているので点滴に入れておきますね。

今日はゆっくり休んでください」

と本日は睡眠薬がでて、そのまま眠りにつきました。

 

7回目にしてやっと出産に至りました。

無痛分娩を選択したときは楽に産めるのだと思ってましたが

思ったより大変でした。

あっさり産まれる場合もあるようで、年齢のせいかなと思ったりもしたのですが

40代初産でもスピード出産の方もいらしたので、一概に言えることではななさそうです。

大変でしたが、無事に産まれてきてくれたそれだけで感謝の言葉しかありません。